ハトムギ以外の和漢植物
2018.11.01

生姜の美容・健康効果とは?体を温めるだけじゃない!

生姜を使った料理や飲み物は、体を温めてくれますよね。しかし生姜には、そのほかにもうれしい効果が。この記事では美容効果から風邪対策、生理痛緩和まで、美容や健康に幅広く役立つ生姜の効果と上手な活用法をご紹介します。

監修医師

監修 管理栄養士  横川仁美 先生

生姜

独特の辛味と香りで、食欲を増進させてくれる生姜。肉や魚の臭みを消すのにも役立ち、何かと便利な存在ですよね。そんな生姜にはジンゲロールなどの辛味成分が含まれており、さまざまな健康・美容効果が期待できます。この記事では、生姜の効果以外にも、効率のよい食べ方や注意点について紹介します。

体を温める効果で冷えを解消

生姜を食べることで得られる効能として、体を温めて冷えを解消することが知られています。これは、生姜に含まれるジンゲロールやショウガオールなどの辛味成分によるものです。

生の生姜に多いジンゲロールには、血管を広げて血行を促す働きがあります。また、ジンゲロールに熱を加えると、その一部がショウガオールになります。ショウガオールには熱を産み出す働きがあり、ジンゲロールよりも体を温める効果が高くなります。冷え対策には、生姜に熱を加えてから食べるのがおすすめです。

体を温めるだけではない!生姜の美容・健康効果

冷え対策をはじめ、生姜には女性にうれしい効果が盛りだくさん。詳しく見ていきましょう。

美肌効果

血行がよいと、肌細胞に十分な酸素や栄養素が運ばれ、うるおいのあるすこやかな肌がはぐくまれます。一方で血行が悪くなると、肌のターンオーバー(肌細胞が生まれ変わるサイクル)が低下。乾燥やくすみの原因になります。生姜の血行促進作用は、ハリやツヤのある美肌づくりにも役立つといえるでしょう。

また生姜には、抗酸化作用があります。加齢や紫外線などの影響で増え、老化の原因となる活性酸素を取り除く働きも期待できます。

むくみ解消

朝、顔がむくんだり、夕方になると足がパンパンにはれたりするのは、皮膚の下に余分な水分が溜まることが原因です。生姜には、血行促進作用とともに発汗作用もあります。血流とともに体内の水分を回収し、汗として排出する効果により、むくみの解消が期待できます。

ダイエット効果

生姜には、食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維には便の量を増やして便秘を改善したり、有害物質を吸着して排出したりする働きがあります。

さらに、生姜の辛味成分の一つであるジンゲロンには、体内の脂肪の燃焼を活性化してエネルギー消費を促す働きがあります。血行促進作用や熱産生作用とあわせて、ダイエットの心強い味方となってくれそうです。

風邪予防・風邪対策効果

生姜のショウガオールやジンゲロンには優れた殺菌作用があります。この作用から、生姜は魚・肉など食材の下ごしらえや、食中毒対策に広く使われてきました。

生姜には免疫力向上作用や、抗炎症作用などもあり、さらに爽やかな香りをもたらすジンギベレンなどの成分には、解毒作用や健胃効果も。このようなさまざまな作用から細菌やウイルスを排除し、風邪を引きにくい体づくりに役立つことが期待できます。

生理痛緩和効果

生姜の抗炎症作用は、生理痛などの疼痛にも効果を発揮することが確認されています。

生姜の効果的な摂取方法

ここまで、生姜を食べることで得られる美容・健康効果について見てきました。主な3つの成分とそれぞれの作用は以下の通りです。

  • ジンゲロール…生の生姜に多い。血管を拡張させ血行を促す。抗酸化作用、抗炎症作用、免疫力向上作用も。
  • ショウガオール…加熱や乾燥により作り出される。体内で熱を作り出す。抗酸化作用や殺菌作用、抗炎症作用も。
  • ジンゲロン…加熱や乾燥により作り出される。発汗や脂肪燃焼を促す。殺菌作用も。

ここからは生姜の3つの成分を、より効率よく取り入れるための方法について紹介します。

生姜湯で3つの成分をまんべんなく摂取

生姜に含まれる3つの成分は、加熱温度によって含有量が大きく変化します。例えば、ジンゲロールは生の生姜に多く含まれていますが、ショウガオールやジンゲロンはある程度加熱しなければ摂ることはできません。

しかし、加熱しすぎてしまうとジンゲロールの量は減ってしまいます。この3つの成分をまんべんなく摂取するためには、約60度の温度が適していると考えられます。

おすすめの摂取方法は、はちみつを入れた生姜湯です。60度のお湯にはちみつと、すりおろした生姜を混ぜ合わせれば完成。チューブの生姜で代用もできますが、生の生姜に比べてジンゲロールの含有量が減少している場合があります。簡単なレシピですので、ぜひ試してみてください。

普段の料理に加えて加熱調理

生姜そのものは苦手でも、すりおろして料理に入れるなら気にならないという人もいるのではないでしょうか。普段の食事で取り入れるなら、お肉や野菜を炒めるときに、一緒にすりおろし生姜を入れるのがおすすめです。十分に加熱された生姜からは、ショウガオールやジンゲロンを摂ることができます。

すりおろす以外の方法として、粉末生姜もおすすめです。粉末だと水分にもなじみやすく、肉の下ごしらえにも使用しやすいというメリットがあります。この粉末生姜は市販の商品もありますが、自分で作ることも可能です。作り方は簡単で、薄くスライスした生姜を2日ほど天日干しします。しっかりと乾燥していることを確認したら、ミキサーなどで細かく粉末状にして完成です。

生のすりおろしを料理にプラス

うどんやそばの薬味として生姜をプラスすることで、ジンゲロールを効率よく摂ることができるでしょう。生姜は細かくすりおろすほど、香りが豊かになり、薬効も生かすことができます。ただし、空気に触れると栄養素が失われていくので、できるだけ早めに食べるのがおすすめです。

サプリメントで手軽に摂取

生姜に麹菌を加えた「ショウガ麹」は、女性の冷えに役立つ効果が確認されています。サプリメントなら辛味を気にせず手軽に取れるでしょう。ショウガ麹だけでなく、美容によいといわれるハトムギやドクダミ、黒米などがブレンドされたタイプも販売されています。

生姜を摂取する際の注意点

生姜は食品であり、適切に摂るうえで危険性はありません。しかし、一度に大量に摂ると、腹部の不快感や胸焼け、下痢などの症状が起こることがあります。

また、食事で適量を摂ることは問題ありませんが、大量に摂ると、止血作用を妨げて出血が長引くことがあります。特にワーファリンなどの血液凝固防止薬を飲んでいる人は気をつけましょう。

まとめ

生姜には血管を広げ、血行をよくして体を温める作用のほか、殺菌作用や抗酸化作用、脂肪燃焼作用などさまざまな働きがあります。

さまざまな料理に使用したり、サプリメントを上手に活用したりするなど、生姜のパワーを美容や健康に役立ててみませんか?

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