ハトムギ以外の和漢植物
2018.10.01

「米ぬか」の美容効果が凄い!米ぬかに含まれる成分、活用方法は?

米ぬか洗顔や米ぬかパックなどの美容法を聞いたことはありませんか?米ぬかは、玄米を精製するときにとれる粉で、さまざまな栄養素が含まれています。米ぬかから抽出した美容成分の効果、食事から取り入れる方法について解説します。

監修医師

監修 Ema鍼灸マッサージ治療院 院長  江波戸恵美

米ぬか

「美人の条件とは?」と聞かれたら、どんなことをイメージしますか?目が大きい、鼻が高い、まつげが長い、肌がきれい…など、人によって求めるものはさまざまですよね。

しかし、お化粧が一般庶民に広く普及した江戸時代は、「肌の白さ」が美人の第一条件でした。

肌を白くするために白粉(おしろい)が広まっていったわけですが、「米ぬか」を使用した洗顔が広まったのもそのころから。今でも洗顔料や乳液、クリームなどに幅広く使われている米ぬかですが、なぜ江戸時代の女性たちは米ぬかに注目したのでしょうか。

江戸時代から今に続く米ぬか美容

米ぬかとは、玄米を精米するときに取れる、皮や胚芽の粉のこと。江戸時代には誰でも手に入れやすいものでした。

米ぬかには、脂質や油分、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がたっぷり。そんな米ぬかを洗顔に使うと肌がしっとりすることから、江戸の女性たちが注目し、米ぬか美容の歴史が始まったのです。江戸時代の女性たちは、次のように米ぬか洗顔を行っていました。

米ぬか洗顔のやり方

  1. 絹や木綿で袋をつくり、米ぬかを入れる
  2. ぬるま湯に浸して軽くしぼる
  3. ぬか袋を顔や身体にあて、優しくなでるように洗う
  4. すすぐ

「私もやってみようかな?」と思った方は、次の点を守って行ってください。

生のぬかを使う
ぬか漬用として売られている「ぬか床」には、塩や唐辛子などが含まれています。何も含まれていない「生ぬか」を使いましょう。
一度使用したぬかは捨てる
生ぬかは腐りやすいため、一度使用したぬかは再利用できません。

美容によいことがわかっている米ぬかですが、「生ぬか」を取り扱うのは面倒ですよね。安全性の面でも効果の面でも、市販の米ぬか化粧品を使用することをおすすめします。

米ぬか由来成分のうれしい美容効果

市販の米ぬか化粧品には、米ぬかから抽出された美容成分が配合されています。それぞれにどのような働きがあるのかご紹介します。

コメヌカスフィンゴ糖脂質

米ぬかからとれた脂質で、セラミドに糖がくっついた構造をしています。

セラミドとは、肌のいちばん外側にある「角層(角質層)」を構成する脂質のひとつ。角層は角層細胞が積み重なって層をなしており、その隙間を埋めているのがセラミドなどの細胞間脂質です。

細胞間脂質がたっぷりある肌は、紫外線やちり・ほこりなどの外敵刺激をはね返す「バリア機能」が働きます。また肌内部の水分が蒸散しにくく、うるおいを保持することができます。

コメヌカスフィンゴ糖脂質は、角層になじみやすいのが特徴。細胞間脂質を補強してうるおいをキープし、肌をなめらかに整えてくれます。

コメヌカ油

米ぬかからとれた液状のオイル。肌を柔軟にしたり、角層の水分を保持したりする働きがあります。

コメヌカ発酵エキス

コメヌカを発酵させた発酵液を、精製・抽出したエキス。肌を保湿する糖類やアミノ酸、肌をすこやかに保つビタミン類がたっぷり含まれています。

米ぬかの栄養を食事から取り入れて内側からキレイに

栄養たっぷりの米ぬかは、スキンケアだけでなくインナーケアとしても取り入れたいですよね。米ぬかだけでは食べられませんが、米油や玄米から取る方法があります。

米油

米ぬかから油を抽出・精製したもの。血行を促進するγ(ガンマ)-オリザノールを豊富に含んでいます。若々しい身体づくりや美肌の維持に役立ちます。

玄米

玄米の皮には、お通じに役立つ食物繊維がたっぷり。胚芽には、抗酸化成分であるビタミンEのほか、鉄やマグネシウムなどのミネラルが含まれています。

「玄米は硬くてボソボソして苦手…」という方は、白米に混ぜて食べるのがおすすめ。白米2に対して玄米1の割合で、水をやや多めにして炊飯しましょう。炊き方は白米と同じでOKです。

また精米のときに、米ぬか(ぬか層と胚芽)の一部を残した「分づき米」もあります。

3分づき
米ぬかを3割取り除いたもの。玄米よりは柔らかく食べやすいです。
5分づき
米ぬかを5割取り除いたもので、米の甘みが感じられます。ぬか層(糊粉層、種皮、果皮)の栄養は半減するが、胚芽はほぼ残ります。
7分づき
米ぬかを7割取り除いたもので、白米に近いおいしさがあります。胚芽は少し減り、ぬか層の栄養素は少し残ります。

それぞれを試してみて、好みの味わいや食感を見つけられるとよいですね。

まとめ

さまざまな栄養素を豊富に含む米ぬか。江戸時代から現在まで、美容に活用され続けているのも納得ですね。米ぬか以外にも、古くから日本人が親しんできた食材や和漢植物は、スキンケア化粧品に幅広く利用されいます。ぜひ身近な食材や植物にも目を向けてみてください。

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